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近年のスタジオ音響製作は、比較的小規模の空間で行われることが多くなっています。
このような製作環境の多くはスタジオ専用として設計されておらず、設置上の制限から小型のニアフィールドモニターが使われていますが、作品が要求する大きなダイナミックレンジや広い帯域幅を正しく再生することは困難でした。
M2は、123dB SPLの最大ピーク音圧と20Hzから40kHzへ広がる周波数レンジを、コンパクトな据置型キャビネットから出力します。
幅500mm、奥行343mmと設置面積を取らず、小規模のプロジェクトスタジオにも適した大きさながら、ラージモニターに求められる極めて正確なモニタリングが可能です。
音質への要求が高い音楽スタジオやポストプロダクションで、製作作品の品質を一段と引き上げることができます。
ラージモニターに求められる出力性能をコンパクトに実現するため、M2は最先端のスピーカーコンポーネントをシンプルな2-Way構成に組み合わせています。
高域には、2つのコンプレッションドライバーを単一の筐体に結合した、独自構造の“D2デュアルドライバー”を採用。
高い出力音圧を得ながら、非直線性の歪みを極めて低く抑えました。
ダイアフラムの可動重量が減少したため高域特性は40kHzまで滑らかに広がり、ボイスコイルの放熱が向上したためパワーコンプレッション(実効感度の低下)も改善しています。
D2デュアルドライバーの出力は、独自の表面形状を持った新開発の“イメージコントロールウェーブガイド”に接続されます。
イメージコントロールウェーブガイドではクロスオーバー周波数の800Hzまで極めて均一な周波数特性が得られ、音像はかつてないほど鮮明で、奥行きや大きさまで明確に再生します。
細部の描写にも優れ、高音圧のミックスの中でもエンジニアは微妙な変化を聞き取れます。
垂直方向にも水平方向にも一定した軸外特性によって、モニター位置やミキシングルームの音響特性に神経質にならずに、創造的な作業に集中できます。
低域には、M2のために設計したコーントランスデューサー“2216Nd”を搭載しました。
2つのボイスコイルで駆動する独自の“ディファレンシャルドライブ”方式を採用し、高出力と超低歪率を両立しています。
パワーコンプレッションが少ないため、大音圧の作業が連続しても音質の変化は最小限です。
低域特性は20Hzまで伸び、超低域の基音と倍音を明快に描出します。
低域ポートは、開口の両端にフレアを持つ独自の“スリップストリーム”設計で、出力効率を上げながら乱流によるノイズを低減しました。
すべてのコンポーネントを収めるエンクロージャーは25mm厚のMDF(中密度繊維板)製で、十分な補強材と組み合わせて定格出力時にも共振を防いでいます。
設置される実際のスタジオ環境で最適な出力性能を得るために、M2は独自のLSR(Linear Spatial Reference)設計を採用しています。
軸上はもちろん、スピーカーの周囲360度にわたり直接音、反射音、残響音場に関する72もの測定を実施し、リスニングポジションでの特性を最適化しました。
設置の自由度が高く、部屋の形状や容積が異なっても正確なモニター性能が得られます。
M2は、AMCRON製“I-Tech HD Series”パワーアンプと組み合わせて、最高の音響性能を発揮します。
I-Tech HD Seriesが内蔵するBSS AUDIO製の“OMNIDRIVE HD”信号プロセッサーは、イメージコントロールウェーブガイドに合致したクロスオーバー特性を提供。
PC上の“Audio Architect”ソフトウェアからI-Tech HD Seriesを制御することによって、イコライザー調整やプリセットの切り替えを手元で行うことができ、作品やエンジニアの好みによる音質の変更を容易に管理できます。
仕様 形式:2-Wayフルレンジ 周波数レンジ(-10dB):20Hz〜40kHz 指向角度(水平×垂直):120゜×100゜ 最大音圧レベル(1m):123dB SPL(ピーク) 感度(1W、1m):92dB SPL 公称インピーダンス:LF: 20Ω、HF: 6Ω ドライバー構成:LF: 380mm(2216Nd)、HF: D2(D2430K) クロスオーバー周波数:800Hz 入力端子・形式:スプリング端子 寸法(W×H×D):500×1,220×343mm 質量 65.8kg
- 商品価格:1,751,490円
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- ショップ :パワーレック鍵盤堂